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α100レポート総括   

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長々ダラダラ続いたレポートですが今日でとりあえず一区切りをつけたいと思います。
ここのオッサンは所有しているαレンズに偏りがあり(50・100mmマクロ、50mmF1.4NEW、85mmF1.4G)、撮影内容も花マクロオンリー故に、見返してみればファインダーと操作性ばかりの言及でした。

と、いうことで今日はα100の総括です。
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率直花撮りのメイン機として考えると、カタログスペック的は十分に合格ですが、カタログスペックには見えない部分が足を引っ張っているような感じです。
実際の撮影では「エントリー機なので」という免罪符が効果無いのは当然で、要求するファインダー性能がいま一歩。操作性もダブルダイヤルではなくシングル。また縦位置グリップが無い分撮影時の操作性が劣るため、撮る道具としての完成度を要求する部分でメイン機とは成り得ません。

ただ、ファインダーや操作性など、そこまで要求しない人の方が圧倒的に多いのは事実です。一般ユーザーが果たしてそこまで操作性やファインダー性能を要求するとは思えません。
あくまでも花撮りメインで、やたらと操作性・ファインダー性能に厳しいオッサンが言っていることだと思ってください。

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一番最初に驚いたのは圧倒的な解像感でした。花粉の粒すら解像する凄まじさであり、逆にピントの正確性をより一層求める事になります。
AF性能がダメだなんて言う脳内保有者の意見は無視することとして、今までの機種と比べても合焦能力は数枚上です。マクロ域での合焦率も向上しています。音はアレですが。
エントリー機を求めるユーザーが満足できる性能であることは間違いありません。動体についてはまた後日。

α100レポート総括_a0003746_15104985.jpgチト気になったのは撮った絵図らの出来。
大人しめで素材系、JPEGでビビットなど使えば鮮やかになり、RAW現像やレタッチで鮮やかにコントロールできますが、エントリー機として考えれば無設定で右から左に流せる絵面らの方が扱いやすいのではと思いました。
JPEG派の方は、画像仕上げ機能を使って、自分好みの絵に仕上げてね。


アンチダストと、手ぶれ補正。
どちらかというとボケ味を重視した撮り方をしていたので、絞り込むこともないため、ゴミが写ったという認識はありません。
ただオリンパスと違いメンテナンスフリーではないので、定期的にブロアーでシュシュとゴミを取り除くようにしなければなりません。あくまでも「ゴミが付きにくい」というものですから。

ちなみに、ソニーαのQ&Aで、ブロアでゴミを吹き飛ばすのみの清掃だけにして欲しいということなので、ニコンのセンサークリーナーなんぞを使うのはダメって事らしいですな。ちなみにセンサーのクリーニングは保証期間内は無料だけど期間過ぎると1,500円也。やっぱ気になる方はオリをどうぞ。

この機種を購入する人の中で最も期待するというか、購入の決め手になった機能の一つであろうボディ内手ぶれ補正ですが、標準レンズだけを使って子供の写真を撮ったりして効果は確認できました。あくまでも被写体ブレしない、被写体と距離があるケースの場合です。
あとマクロ域だとα-7Dよりも効果が薄いように思えたりしました。多画素のせいでしょうか。

α100レポート総括_a0003746_15155290.jpgα100のインターフェイスを見てみると、可もなく不可もなしといった感じですが、ファンクションダイヤルが有ることで随分と設定がし易くなったように思えます。
特に一番操作するであろうファンクションダイヤルは最初操作したときもたつきましたが、どこに何が有るのか、ある程度分かっていれば問題なく使えるでしょう。
一般的な機能をファンクションダイヤルに集中したことで、メニュー操作と比べるまでもなくダイレクトに設定でき、操作性は良いように思えます。
あと画像表示、情報表示、拡大縮小等は操作しやすいです。ただ拡大縮小をダイヤルに割り当てできればなと思ったりしました。ちなみに拡大表示の状態でダイヤルを回すと拡大状態で前後写真へ移動可能。


あと、撮影テンポというのは非常に重要で、撮るたびにバッファが満タン撮影待ちというのは撮る気が失せてしまいますし、シャッターチャンスを失いがちです。
α100は動作がキビキビ待たされることが無いハイレベルのレスポンスです。やはりキビキビしたカメラは撮影に集中できますね。

高感度ISO時における違和感のあるノイズ。
E-1もノイズが多いと言われていますが、何となく異質なノイズ感。
要はこれだけですね目立つアラといえば。極端なことを言えばISO800以降のノイズ感がもっと軽減されれば最強のカメラといえるはず。
ただそれを超えるほどの魅力がα100には有りますが、当然高感度マニアな方には向かない。でも室内撮りのノンフラッシュでは厳しいね。これについては次機種で何とかして欲しいと思う。

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Dレンジオプティマイザー機能も目玉の一つとして言われていますが、自分で効きを調整できないのはモッタイナイ。
花撮り屋としては、太陽の出ている明暗差の強いとき、花と背景を生かしたい時なんて良いなとは思いますが、実際使ってみるとそう効果も無かったりしてなんて感じです。
やっぱ日中シンクロ・・・  でも内蔵フラッシュは高速シンクロ出来ないので撮れませんが。内蔵のフラッシュも高速シンクロ可能になって欲しいですな。

で、内蔵フラッシュの調光機能は意外とイケル。
あ~E-1なんて言いませんが、露出に関してα100は随分と頭が良くなったように思えます。
ただ露出は良いけど、ホワイトバランスがねと言いたいところ。
ホワイトバランスも、微妙~にズレている時があったりと露出並みに頑張って欲しいね。
前みたいに、スゴイ勘違いな事が無くなっただけイイのですが。

ボディも小さく、軽い。レンズを外せばバックの収まりもバツグン。欠点はバックの出し入れの時引っかかってフラッシュカバーがパカッと開いてしまうのがご愛敬。
ボディの質感も良いし、シャッターダイヤルの感触も上々。

個人的には買って後悔無しという感じ。
今後描写性能の優れたミノルタ時代のレンズがソニーレンズとしてカムバックしてくれるし、ツァイスもラインナップされ、更なる充実が期待されます。
エントリー機でありながらこの完成度には脱帽。これから続く中級機、高級機が楽しみになってきました。
ただしつこいようですが縦位置グリップが・・・


α100以外について、個人的に気になる点をいくつか。
レンズキットの標準ズームと、11月登場予定のツァイスの標準ズームの価格差が3倍もあること。どう考えても差が有りすぎる。24-105mmと同価格帯のAPS-C専用標準ズームが必要なのではないかなと感じました。
あと、APO100-300mm級の望遠も無いのが少々気がかり。
余談ですが、ソニーになってからAD(特殊低分散ガラス)ではなくEDになったご様子。まぁいいけど。

α100レポート総括_a0003746_156219.jpgあとバッテリー買ったですよバッテリー。8,000円近く出して買ったですよ。
カバーが無いのね。カバーが。接点カバーさ。
穴にゴミ詰まったら大変だべ。ソニンもそこんとこ考えやっせ。おんめぇ、豚丼20杯買える値段だど。改善すろ。



あと個人的なことですが、「α」の位置づけは以前から言っていたとおり、Eシステムの補完として考えていました。
あくまでもメインはEシステムですから補完システムと捉えた場合、ソニーαのカメラボディは入手しやすい価格帯のモデルで運営したいと思っていました。

ただ実際エントリー機を使ってみると、個人的な相性が必ずしも良いとは言えず、やはり中級機での運営が必要だなと痛感しました。
中級機ですので当然エントリー機に比べ高額ですから、新型が出るたびに購入し続けることは資金的にも難しいのが現実。

と、いうことでαについては、中級機を使い長いスパンで運営していった方がよいのかもしれません。
なぜαを使うかと言えば、レンズの描写性能が好きなためαを選んだのであり、「愛しのレンズ」があるから故にαを選ぶわけです。

と、言うことで明日から淡々とした通常営業に戻ります。

by alpha7d | 2006-08-02 15:39 | ソニーα100レポート

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