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X-700の思い出   

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ソニー α100ソニー 100mmF2.8 Macro

私が始めて購入したカメラはミノルタX-700です。
これといった欠点もなく、せいぜい露出補正がしづらいぐらいで、高校1年の時に購入してからα-707si購入までの10数年ほどメイン機として使ってきました。

高校3年からマイコンにはまり、20代~30代はフライフィッシングに熱を上げていたので、カメラ熱の冷めていた時期はこのカメラ一台だけを使っていました。
システム構成としては、X-700、オートエレクトロフラッシュ280PX、モータードライブ1、NewMD 50mmF1.7、MD28mmF2.8、NewMD 75-200mmF4.5、テレコンバーターという至ってシンプルな構成でした。

カメラ熱の冷めていたとき、写真を撮らなければいけない場合は50mmレンズ一本だけを使っていました。これも今では考えられないほどの軽装備。
実はこのカメラ、妥協した上での購入でした。

一番欲しかったカメラはキヤノンのA-1。
メカメカしいフォルム。機能てんこ盛り。ガキカメだった私には十分すぎるほど魅力的な機種でした。ホントはNewF-1が欲しいのですが値段を見て即諦めました。
高校生なので親のスネをかじっての購入です。1万円程度の価格差でも無理は通りません。
で、結局X-700を購入したということです。

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当時欲しかったカメラはモータードライブが付くこと。露出モードが多いこと。デザインがオッサン臭くないこと。でした。
その中でもっとも適していたのがA-1でしたが、下位機種のA-1 PROGRAMは今のKissDIGITALみたいに売れている機種だったので、天の邪鬼の私は購入する気にすらなりませんでした。

A-1を諦めた私は、最終的にペンタックス スーパーA、ミノルタX-700の2機種に絞り込みました。
で結局スーパーAを購入しなかったのは次の2点が気になったからです。

1.液晶表示が採用されていた。
2.シャッタースピード変更をプッシュボタンで行う方式を採用されていた。

斬新だと言われていた部分が逆に不安を煽る結果になりました。
今では当たり前の存在である液晶も当時は計算機に使われ始めた頃で、耐久性について不透明なところがありました。
当時カメラを買えば10年使うのは当たり前のものだと考えていたので、いつ壊れるのか分からないパーツを搭載しているカメラを買うのに躊躇してしまったのです。

あとプッシュボタンですが、どう考えてもダイヤル式の方が楽だろうなと考えました。
以上のことからミノルタX-700を購入したのです。
それにしても、今のようにカメラを毎年買うなんて、考えも付かなかったでしょうね。
高校1年の私が今を見たら相当な馬鹿だと思うことでしょう。

で、X-700を購入する段になり、また問題が発生しました。
今度は予算の関係で標準レンズをF1.4ではなく半段暗いF1.7しか買えなかったのです。
親に訴えても、カメラを下位モデルのX-70にしろと言われ、シルバーボディーのカメラを使う気がしなかったので50mmF1.7のレンズに諦めました。

このことがきっかけとなり、F1.4のレンズに対する憧れが募りました。
今でも大口径はエライ。F2.0だったらF1.8の方が凄くエライ。
やはりF値は2を切った方が良い。写りの良いF1.7と写りの悪いF1.4どっちを選ぶと言われたら当然F1.4を選ぶという思考回路を搭載するに至ったのです。

最初はカメラと標準レンズだけで半年ほど使い、その後徐々にアクセサリーやレンズを増やしていきました。親のスネをかじって。
その後どうしても望遠が欲しくなり、75-200mmF4.5とテレコンを買ってもらいましたがチョっと気になることが発生。

75-200mmはF4.5と暗いので、ファインダーのマイクロプリズムの半円の片方どちらかが暗く陰ってしまうのです。最初レンズを付けたとき何が起こったのか分かりませんでした。この時初めて暗いレンズを付けるとマイクロプリズムが陰ってしまうことを知ったのです。

今のカメラは全面マットのみですが、当時はマイクロプリズム、スプリットイメージ、マットというファインダーでした。画面の中央の半円が黒くなると非常に見づらくなります。

で、考えは明るいレンズが欲しいなと思うのです。
カメラ熱が再発した後もその考えはしっかり受け継がれ、暗いレンズを買うなら明るいレンズを買った方がイイという考えになっています。

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その後、学校行事や身近なものをバシバシ撮り暗室作業を楽しんでいましたが、科学好きが災いし(幸いではない)、書籍等に載るカメラのメカニズムに興味を持ってカメラが好きになったように、高校3年頃になると未知のマイコンというものに惹かれ一気にカメラ熱が下がりました。

そのため、高校3年の時ミノルタがAFカメラを発表したことは何となく分かっていましたが、αショックの時の事をほとんど覚えていません。FM-8やPC-8001、MZ-80Bの方に興味が移っていたからです。
で、永い眠りから覚め目覚めてみると、ミノルタはα-807siという赤塚不二夫風なカメラを出していて、いったい何を・・・ と軽くショックを受けたものです。

高校時代にA-1とF1.4レンズが買えなかった思いは未だに心に残っています。
そしていつもレンズやカメラを買うとき、その当時のことが思い起こされるのです。

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by alpha7d | 2007-02-16 18:07 | 今日の一枚・日記

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